1964ears 1964-V8 レビュー

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シェルの透明感などに定評がある1964earsから2014年に発売されたカスタムIEMのフラッグシップ1964-V8を購入した。1964-V8は片方のチャンネルにLowが4ドライバー、Midが2ドライバー、Highが2ドライバーの合計8ドライバー、左右合計で16ドライバーを搭載。全てBA型のドライバーを採用している。中低音域を強化したモデル。

カスタムIEMとは、自分の耳にあったオーダーメイド型のイヤホンです。耳型を採取してメーカーに送って自分の耳にあった形のイヤホン。

1964-V8、V6 Stage、Qiを比較した

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購入の際に、1964-V8の他に、1964-V6 Stage、1964-Qiと購入を迷った。SENNHEISER好きには、少し独特な中低音のV8が一番好みだった。高音域に関してはQiが素直になっていた。V6 Stageはバランスが良い印象だったが高音域が刺さる印象だった。ただ店頭の視聴機はあくまでもユニバーサル風の形にしているので、カスタムにすると密閉度などが上がり印象が変わると思うので、ファーストインプレッションで比較するようにした。

片方のチャンネルが3WAYの3ドライバーを超えてくると好みが出てくると思う。ややまったりな厚めな中低音、高音域はそれほど無くてよいと思っているので、V8が良かった。

インプレッション(耳型)の採取

補聴器屋さんでインプレッションの採取を行った。撮影はしないでくださいとの事だったので写真はなし。耳型を持ってお店へ。30〜1時間くらいで当日持ち帰れます。大体5,000〜7,000円くらいでしょうか。

1964-V8の注文時のカスタマイズ

色はフェイス、シェル、カナルの3カ所を自由に選ぶ事が出来る。その他にケーブルのプラグの計上、フェイスのロゴ有無とフォント、ケーブルの色、長さ、など色々なカスタマイズが出来る。

色々と事前に悩み、当日も悩みましたが、結局無難にsmoke(スモーク)で統一しました。ケーブルは黒。V8はプロモーションではソリッドのレッドでクリアにしなくてもよいかなと迷いましたが、初めてのカスタムIEMだったのでせっかくならとクリアを選びました。全体的に無難。飽きは来にくいとは思います。

1964-V8の注文から到着まで

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購入時は2〜3ヶ月程度と言われていましたが、注文から丁度1ヶ月半(49日)で手元に到着しました。 名前プレートが貼付けられた専用ケースにイヤホンが入っていました。

ハードウェアレポート

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L字のジャック、普通のジャック

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プラグ部分、2極プラグの模様。埋め込み式が選択できるがケーブル交換を考え埋め込み式にしなかった。

1964-V8 レビュー

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写真写り悪いけどシェルが綺麗

カスタムIEMの欠点としては人と共有できない事だろうか。視聴機はあくまでも視聴機。音の傾向は似ているが実物は全く違うので視聴機での評価はあまり当てにならず実際に買ってみる必要があるという若干飛び降りが必要な製品だと思う。値段を考えても、購入層を考えてもそういう意識で購入しているとは思う。以下簡単に感想を。

まず次元が違う。既製品のユニバーサルとカスタムIEMで、カスタムが必ず良いという訳ではないが今まで接してきたイヤホンの中では次元が違うと感じた。好みかどうかはおいておいて付け心地、遮音性と相まって非常にバランスのよい音質だと感じる。1964-V8に関していえば、「突き抜けるような高音」が好きな人には物足りないといったくらいだろうか。どのイヤホンにも言えるがジャンルというよりは音源との相性が若干あるように思った。とはいえ高いレベルでの相性だと思う。

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ドンシャリが合うJ-POPなどに凄く合う。またロック・メタルなどの音楽にも合うように思います。高音域から低音域まできちんと解像してくれる。低音の表現がよいです。響く低音が出ている。中低音がやや独特ではあるが特徴的な感じはしない。音場はそこまで広くない。定位は音源に寄って差があるように感じる、、、そこまで良い感じではない。ただし解像感があるので細かい音まで拾える。やや音楽のジャンルによっては相性があると思いますが、よい録音はきちんと再生してくれる感じがします。耳に刺さるということがなく、非常に聞きやすい音だと思います。自分の耳にあった形と相まって聞き疲れしない。

直前に聞き込んでいたイヤホンがIE800とユニバーサルでは上位に位置する機種ですが、アップデート感は十分に味わえます。繰り返しになるけど自分の耳にフィットしている付け心地と相まって次元が違う感じがします。ユニバーサルに戻る理由は見つからない、カスタムIEMはそんな存在のように思える。

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