2003年5月発売のDSC-V1レビュー。2013年ではなくて2003年です。既にオールドデジカメの部類になるでしょうか?購入したのは発売から少し立ってから、新品と中古で悩み、中古で購入。定価100,000円というハイエンドデジカメ。当時はオリンパスのCAMEDIAシリーズ、他いくつかしか高級コンパクトが無かった。画素数が半年で増え続け、買い換えサイクルが半年くらいになっていた。このDSC-V1が発売されたころ、なかなか500万画素を超えるモデルは無かった。まだSONYとコニカミノルタは合併していなかった頃で、パナソニックがライカ印のレンズ、ソニーがカールツァイス印のレンズ。京セラがぼちぼち頑張っていたしコダックなんかも変なカメラを作っていた。(レビューというか思い出話に近いです)
まだ世の中ではフィルムカメラを使っている人は多かったし、若者は「写ルンです」を使っていた。モノ好きな人は、この時期は毎年数台のデジタルカメラを買い替えていたと思うが、なかなか手元に残っているカメラ(起動したいと思えるカメラ)は少ないように思える。レンズ周りで故障してしまう事も多かった。(特にリコー!)、2005年あたりから急速に普及しだす、淘汰されてきてIXY Digital、Coolpix、Finepix、Caplio、Cybershot、LUMIXなど。それでもなぜか現代と比べても、独特の画質。素性が良いカメラになっている。
それでも、各社きちんと製品を磨き込み、あの頃は毎年新しくなりわくわくしていた。ディスプレイサイズしかり。ディスプレイサイズは一時期前面タッチパネルのかなり大きいディスプレイになったが結局その後小さくなり落ち着いている。DSC-V1は1.5型の12万画素。今でもわくわくするのは、フィルムカメラのときにあったような現像するまで分からない感があるからではないだろうか。この小さいモニターでは構図の確認、拡大してピントの確認がぎりぎり、というくらいの機能しか満たしてくれないから。
デジタルカメラの歴史では、画素数とファインダーが論点になる事が多かった。画素数というよりは画素ピッチ。でも最近iPhoneでピッチの話しているようなきがする。ファインダーは名残というのもあるけどホールドが良いカメラは覗きたくなるものです(3点支持とかはおいておいて)。DSC-V1のファインダーはズームは連動するが、情報表示などは無かった。調整機能も無い。
この頃のSONYのメニューと操作。当時ダイヤルは珍しかったようにおもえる。メニューは各メーカー統一感はなくてやはり一番最初に触れたメーカーがスタンダードになっていたように思える。どのメーカーも露出補正がしにくかったしプレビューのしかたが色々だった。ソニーはダイヤルでプレビュー機能を立ち上げ、直近1枚プレビューボタンがあった。そしてこの機種の特徴であるNIGHT SHOT。昔水着が透けるとかそういう話があったが面白い機能。実用的ではないけれども。後の1枚だけサンプル写真を。
このカメラ、どこが良いか、どこが写りが良いのかというとVario-Sonnarのレンズだと思ってる。ワイド側からテレ側まで綺麗に写る。CCDなど技術的な部分は2010年代と比べると全く違うでしょうし、画素数も足りないが、レンズだけは負けないのではないか。等倍でレンズの解像がどうとかという会話が多くされていた。Vario-Sonnarに関してはデジタルカメラではDSC-R1という変態なカメラ以降あまりみなくなって、RXシリーズなどでまたみるようになった。
今回カメラの撮影はNexus5とinstagramフィルタ、サンプル画像は取り込んだ物をinstagramリサイズかけてます。
Cybershot DSC-V1 1/125 F4 instagramリサイズ
SONYはやや青みがかった色だった。ぱっとみて画質がよいなって思った。ダイナミックレンジも広い。
Cybershot DSC-V1 instagramフィルタ
Cybershot DSC-V1 4s F4 instagramリサイズ
マニュアル機能が利用できるカメラが、やっぱり気になっていた。長時間露光などもできる。
Cybershot DSC-V1
解像感があってよい、案外近くにも寄れオールラウンドに使える。
Cybershot DSC-V1 NIGHT SHOT
NIGHT SHOT、夜+遮光カーテンの部屋なので真っ暗でした。猫は人間より数倍暗闇で見えるといっていたので、普通にカメラ目線をくれてます。瞳孔が非常に大きく開いておりますが。
ということで、みなさん押し入れに眠っている昔のガジェットをたまに使ってみると色々懐かしかったり、思い出したり(懐古)、素性の良い製品とそうでない製品が分かったりもします。駄目なデジカメは全く面白みも感じないしすぐ飽きて箱にしまっちゃいます。写真の猫はもう3年以上前に死んでしまいましたがNIGHT SHOTで寝ているところを何度も邪魔したなあという思い出も。。1度も寝顔は撮影できなかった。