最近kindleで漫画や本を沢山買っているので、ハードウェアとしてのKindleが気になっていたのですが、丁度年末キャンペーンで2,000円引きで買えるクーポンがあるということで、無印Kindleを購入してみた。お値段4,980円。iPadでもAndroidのタブレットでもNexus5でもiPhoneでもKindleアプリで読んでいて、更にもう長い間スマートフォンを利用してTwitterなどを眺めている訳で今更「スマホで文字を読むのは辛い」などとはならないのですが、電子ペーパー(E Ink/Pearl電子ペーパー)を体験したく。
今風のパッケージデザイン。(スマホっぽい)
パッケージ内容は写真の通り。本体と簡易マニュアル、保証書、microUSBケーブルと言った感じです。なおACアダプターは付属しません。パソコンかスマートフォンの充電器を利用。もう今のご時世、家の中に5VのUSB充電ジャックは沢山あるのでこういうコスト削減は行って欲しい。というか自宅用コンセントにUSBコネクタ付けてもいいレベルではないかと思っている。車などにもついてるし。
なお、ディスプレイに電源ボタンの箇所を示す液晶保護シートかシールが貼ってあると思い剥がそうとしました、、がこれ電子ペーパーの表示なんですね。ちょっとびっくり。
電源を入れるとセットアップが開始されます。一般的なスマートフォン、タブレットよりも簡易なセットアップで、言語の選択とWi-Fiの選択、アカウントの登録です。
ちなみに、どうもkindleを購入したアカウント情報が裏側でセットされているみたいです。こういうのはUX(ユーザー体験)としてはすばらしいと思うのですが、旧来の人間は、「気持ち悪い」と思っちゃいます。端末を購入して「アカウント入力が面倒くさくて離脱」とかあり得ないと思いますが、ユーザー体験は今後より一層大事なのでいい取り組みだなと思う。
セットアップが終了すると、初回起動の導入。今風の説明の仕方である。十分な説明だった。
本体の質感、軽いのでおもちゃっぽい。梨地処理風になっているので若干は質感が担保されている。コストにどう跳ねるかわからないが、ラバー素材でもよかったんじゃないかな?とは思う。つるつるよりはよいかな?裏面にAmazonのロゴが印字ではなくきちんと型で作られている。
少しよってみた感じです。
物理ボタンは、本体下部にあるボタンのみ。なぜ下部なのだろうかとは思う。押すとスリープ、起動。長押しで電源を切る事が出来る。バッテリーは持つと思うので基本的にはスリープでしょう。
充電ケーブルをさすとインジケーターが点灯する。
小説は非常に目に優しく読みやすい。本体も軽いので文庫本を持っているのとそれほど違いが無く、サイズも違和感が無い。
紙がいいとか、紙が見やすいとか、紙の方が味があるとか、個々人で好みだったりがあるが、電子ペーパーというか電子書籍を読むということにおいていくつか価値がある。(電子書籍が出たから、紙の価値も出たわけだが)大きな価値の1つに活字の本の場合は文字サイズが変えられる事だろう。老眼に優しい。自分が読みやすい文字サイズ、行間、余白を設定できるのは1つの価値だと思う。
大きな価値をもう1つ上げるとすると書籍の場合数千冊が小さい端末に入るという事だと思う。荷物は減るし、資源も守られるし、本棚もあけられる。価値を言ったらきりがないのでこの辺にする。
ノングレアのパネルに、電子ペーパー。非常に「紙」っぽい質感。解像感も紙っぽい。Kindle PaperwhiteもKindle Voyageも実物は見た事無いが、バックライトが無い事も相まって、無印kindleが一番紙っぽさがあるのではないだろうか。軽いのも嬉しい。
基本的には4,980円で新しい可能性を感じられて個人的には満足ではあるが、今のところ空き時間で読む事が多く、スマートフォンのkindleアプリでよいかなと思っているところはある。小説をじっくり喫茶店でなどといった場合は断然ハードウェアのkindleのほうがよいだろう。
気になる点としては、1番はページ送りの際の挙動。電子ペーパーの宿命なのかもしれないが、ページ送りの際に一旦画面をリフレッシュ(白黒反転)する必要があるのか非常に煩わしい。特に漫画本の場合が躊躇である。液晶ディスプレイになれていると特に気になる。もしかすると無印kindle以外は大幅に改良されている可能性はあるが、現状非常に気になる挙動。
もう一点目は挙動だろうか。ワンテンポ遅れる。これは慣れかもしれないが、例えばライブラリのページングやメニューの表示など、現代のスマートフォンの挙動になれていると若干イライラする。
電子ペーパーは良いと思う。SONYの一般流通向けではない大きめ電子ペーパーなども気になるところ。2,000円引き(2014/12/25まで)で4,980円であれば「ちょっと体験してみようかな?」くらいで買える金額かもしれない。あと小説を読む人にはやはりおすすめ。気になるところがあるが、上位機種への買い換え促進にもなるのだろうか、kindle voyageが気になる、、、プロダクトというよりはサービスとしてkindleは良いサービスだと思った。